【DX 実現に向けたクラウド活用を考える】 IT 部門がアクションすべき具体的な4ステップとは?

【DX 実現に向けたクラウド活用を考える】 IT 部門がアクションすべき具体的な4ステップとは?

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投稿日:2022/05/09 | 最終更新日:2022/05/30

昨今、デジタルトランスフォーメーション(以下 DX )の重要性は年々高まっており、多くの企業がデジタル変革に向けて様々な取り組みを行なっています。変化の激しい時代を生き抜くためには、 DX が重要な鍵を握っていることは言うまでもありません。

DX の実現にはクラウド活用が大切なポイントになりますが、クラウドをうまく導入できずに頭を悩ませている IT 部門は多いのではないでしょうか?本記事では、企業の DX が進まない原因について解説しつつ、これからの IT 部門に求められる役割や具体的なアクションをご説明します。

DX 推進を妨げるレガシーシステムとは?

企業の DX が進まない理由は多岐にわたりますが、代表的なものとしてはレガシーシステムの存在が挙げられます。レガシーシステムは英単語の「 legacy (時代遅れの)」と「 system (システム)」の組み合わせで構成されており、導入から長い月日が経過し、新しい IT 技術に対応できなくなった古いシステムを意味する言葉です。

レガシーシステムの特徴として「システムのブラックボックス化」が挙げられます。企業が抱えるレガシーシステムは、何十年も前に導入されて以降、法改正に伴う対応やバッチ(プログラムの一部修正・更新を行うための追加データ)適用など、環境の変化に対応するために様々なカスタマイズやアドオン開発が施されています。

このように、独自開発を重ねて構築されたレガシーシステムはとても複雑な構成をしており、過去の経緯をすべて理解している人でなければ、システムの全体像を把握することはできません。当時の担当者が退職している場合には、システム自体が完全にブラックボックス化してしまいます。

とはいえ、企業はビジネスを止めるわけにはいかないため、非効率と感じていながらもレガシーシステムを利用し続けます。場合によっては、自社のシステムが時代遅れなレガシーシステムであることに気付いていないケースも存在します。

そして、変化の激しい時代に古いシステムが通用するはずもなく、レガシーシステムを使っている企業は多くの課題を抱えることになります。これらの課題によって企業の DX は停滞し、組織全体の生産性が大きく低下することになります。

レガシーシステムに関心のある方は以下の記事が参考になります。
【古いシステムからの脱却を!】レガシーシステムが抱える5つの課題とは?

クラウド活用がレガシーシステム脱却の鍵

企業が DX を推進するためにはレガシーシステムから脱却する必要がありますが、そのためには「クラウド活用」が重要な鍵を握っています。

IT 資産を自社で保有するオンプレミスのレガシーシステムでは、ハードウェア故障を前提とした運用が必要であり、定期的にハードウェアのリプレイスコストも発生します。これらが会社の IT 予算を圧迫し、多くの IT 担当者はこのハードウェアライフサイクルの呪縛に頭を悩ませています。

しかし、クラウドは外部ベンダーに支払うサービス利用料のみで運用できるため、前述したようなコストを大幅に削減できます。さらに、クラウドはハードウェアの保守が不要であり、フルマネージドサービスであれば復旧作業などもベンダーに一任できるため、自社の IT 人材の稼働を確保できます。加えて、自動的にアップデートが行われるため、常にサービスを最新の状態に保てる点も嬉しいポイントです。

また、レガシーシステムにおいては、システム構造がブラックボックス化し、自社による修正・機能拡張ができなくなる点が本質的な問題でしたが、クラウドは物理サーバーや機器を自社で用意する必要がないため、オンプレミスのレガシーシステムと比較してシンプルに構成することができます。

これにより、システムのブラックボックス化を回避できますし、クラウドは拡張性に優れているため、簡単な手続きを行うだけで自由にリソースを増減でき、システムの改修や機能拡張も容易に行うことが可能です。

このように、企業がクラウドを活用することでレガシーシステムの呪縛から解き放たれることができ、古くて効率の悪いシステム運用から脱却することができます。そして、その結果として自社の DX を推進することができ、組織全体の生産性向上に繋がります。

クラウドに関しては、以下の記事が参考になります。
オンプレミスとクラウドの違いとは?メリット&デメリット、移行の注意点も解説

IT 部門必見! DX 実現に向けたクラウド化の4ステップ

レガシーシステムから脱却し、自社の DX を推進するためにはクラウド活用が重要だと前述しました。それでは、実際に IT 部門の担当者はどのような動きをすれば良いのでしょうか?

本章では、具体的な4ステップに分けて IT 部門が取るべきアクションを解説します。

1.既存環境を見える化する

DX を実現するためには焦りは禁物です。いきなりすべての業務をクラウド化しても、 DX は思うように推進できません。まずは既存環境を見える化して、システムをクラウド化するための準備を行ってください。

自社が利用しているシステムやそのシステムを利用しているユーザー、業務フロー、既存運用の課題など、複合的な視点で見える化を進めることが重要です。このステップが最終的に DX の成否を分けますので、慎重に実施していきましょう。

ただし、現在レガシーシステムで運用しており、既存環境の見える化が難しいケースもあると思います。その場合は、無理に見える化をせずに既存環境を一旦クラウドへ移してしまうことも有効な選択肢になります。環境移行した上で、クラウドによるテスト運用を行い、状況に合わせてクラウド化を進めていくのが良い場合もあります。

2.クラウド移行の範囲を検討する

既存業務を見える化した後は、クラウド移行の範囲を検討します。一度にすべてのシステムをクラウド化することは難しいため、優先順位を付けていくことが大切です。クラウド移行のハードルが低く、かつ、クラウドの導入効果が高い業務を優先して進めていきましょう。

なお、移行範囲を検討する際はハードウェアの状態やソフトウェアのサポート期間、コストの問題など、あらゆる観点から多角的に判断する必要があります。検討結果が主観的な内容にならないよう、チームを組んで複数人の意見を取り入れることをオススメします。

また、すべてをクラウド化するのではなく、一旦オンプレミスとクラウドを混在させたハイブリッド構成を採用し、実運用をしながら効果検証を行う方法もあります。例えば、プラットフォーム自体は一旦クラウド化を行い、システムはオンプレミスのまま運用するような構成が挙げられます。

このように、クラウド移行の効果を最大化するためには、検証しながら移行作業を進めることも有効な選択肢である点を覚えておいてください。

3.クラウド移行の方法を検討する

クラウド移行の範囲が決定したら、次にクラウド移行するための具体的な方法を検討します。システムをクラウドへ移行するには多くの手法がありますが、代表的なものとしては Lift & Shift が挙げられます。

これは、オンプレミス上のアプリケーションの構成変更を実施することなくクラウド環境に移行し、必要な場合にのみ改修を行う手法です。新しい環境でありながら新規スキルの学習コストを最小限に抑え、既存の環境で蓄積されたスキルやノウハウを活用できる、というメリットがあります。

クラウド移行の手順は以下の記事で詳しく解説しています。
Lift & Shift とは?クラウド移行の手順を5ステップで解説!

4.既存システムをクラウドへ移行する

クラウドへの移行方法が決定したら、最後に既存システムを実際にクラウドへ移行します。ここで、あらかじめ移行先のクラウドを決めておく必要がありますが、この移行先の検討は慎重に行ってください。

例えば、 Lift & Shift でクラウド移行を行う場合、既存環境の技術や運用方法を移行後もそのまま継承するため、必要に応じて構成変更などの改修を行うケースがあります。そのような場合、柔軟性の低いサービスでは希望通りの運用を実現することができません。

また、自社の状況に応じたスケーリング(自由に利用量を増減すること)は、柔軟な経営基盤を構築する上では必要不可欠であるため、あらゆる状況に対応可能な機能性の高いクラウドサービスを選択することが大切です。

クラウド移行には Google Cloud (GCP)がオススメ

前章で「 Lift & Shift は移行先となるクラウドサービスの選定が重要」とご説明しました。

多くの企業が様々なクラウドサービスを提供していますが、 Lift & Shift には Google が提供する「 Google Cloud (GCP)」がオススメです。本章では、数あるクラウドサービスの中で Google Cloud (GCP)がオススメの理由をご紹介します。

Google の成長性

世界の最先端を走る Google のテクノロジーは日々進化しています。 Google Cloud (GCP)は、 Google が提供しているクラウドサービスのため、 Google の進化とともにサービス自体も成長し続けます。

新機能の追加やユーザビリティの向上が短いスパンで実施されるため、企業は常に最新のテクノロジーを活用できます。そのため、効率的な Lift & Shift を実現でき、自社の生産性を大きく向上させることが可能です。

例えば、 Apigee で API レイヤーを作成することで、 SoE と SoR を分離できます。そして、 SoE は優先度を上げて積極的に開発を進め、 SoR は状況に応じて段階的にモダナイズを行うなど、柔軟な運用が可能になります。

また、 Google が2022年4月に発表した新サービス「 Biglake 」を使えば、基盤となるストレージ形式やシステムを問わずにデータ分析が可能になり、データのコピー・移動が不要になります。これにより、組織全体のコスト削減と生産性向上を実現できます。

SoE や SoR に関心のある方は以下の記事がオススメです。

「 SoE 」「 SoR 」「 SoI 」とは何か?それぞれの概要や関係性をわかりやすく解説!

Apigee や Biglake については以下の記事で詳しくご紹介しています。

API 活用の最前線に迫る! Apigee の3大活用パターン、国内事例、最新情報まで徹底解説!

Google の新サービス「 BigLake 」とは?特徴やメリット、ユースケースまで徹底解説!

【意外と簡単?】オンプレミスの DWH から BigQuery へのデータ移行を徹底解説!

高いセキュリティレベル

Google Cloud (GCP)は第三者認証取得のハイレベルなセキュリティを備えているため、安全な環境で Lift & Shift によるクラウド移行を完遂することができます。

「 SSAE16 / ISAE 3402 Type II:SOC 2/SOC 3」「 ISO 27001・FISMA Moderate 」「 PCI DSS v3.0」など、多くの年次監査を受けており、移行後の本番環境としても安心して利用することができます。

高速なデータ処理

Google のサービスは、データ処理速度が早いことで有名です。例えば、 Google Cloud (GCP)に搭載されている「 BigQuery 」というビッグデータ解析サービスでは、通常は長い時間かかるクエリを、数 TB (テラバイト)、数 PB (ペタバイト)のデータに対して、数秒もしくは数十秒で終わらせることができます。

Lift & Shift によるクラウド移行は、移行対象のデータ量に応じて、サーバーにかかる負荷が増大しますが、 Google Cloud (GCP)であれば膨大なデータでも高速に処理可能なため、効率的かつ短時間でクラウド移行を実現することができます。

Lift & Shift による Google Cloud (GCP)へのクラウド移行は以下の記事が参考になります。具体的な移行ツールや移行先のサービス、移行方法まで詳しくご紹介しています。
クラウド移行の王道はLift & Shift!概念からGCP における3つのやり方をご紹介

まとめ

本記事では、企業の DX が進まない原因について解説しつつ、これからの IT 部門に求められる役割や具体的なアクションをご説明しました。内容をご理解いただけましたでしょうか?

市場の変化とともに IT 部門に求められる役割は変化しており、 IT 担当者は新しい意識を持って業務に取り組む必要があります。 IT 部門のクラウド活用が DX 成功の明暗を分けますので、多くの事柄を慎重に検討してください。

DX を実現するためにはクラウド移行を効率的に行う必要がありますが、移行先としては Google Cloud (GCP)がオススメです。高いセキュリティレベルや高速データ処理など、 企業は多くのメリットを享受することができます。

昨今、市場環境の変化により企業におけるデータ活用の重要性は益々高まっています。その点、 Google Cloud (GCP)では Biglake をはじめとしたデータ活用に寄与するソリューションを新しく提供しており、高性能なデータ解析ツールである BigQuery を搭載しています。

企業が競合優位性を実現するためには、自社が保有する様々なデータを駆使して、柔軟かつデータドリブンな経営が求められます。 DX の一環として、データ分析基盤のクラウド化を検討してみてはいかがでしょうか?

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