ゼロから学べるマーケティングの基礎~第3回価値を明確化、そして実現への道〜

ゼロから学べるマーケティングの基礎~第3回価値を明確化、そして実現への道〜

ビジネス

投稿日:2018/04/18 | 最終更新日:2018/09/14

こんにちは。
株式会社トップゲート、マーケティング事業部の片山です。
前回の記事、第2回市場と顧客像のセグメンテーション、ターゲティングでは、
メイドカフェ市場を

  • 「エンターテイメント系」「クラシカル系」「ガールズバー系」にセグメンテーション(市場を細分化)。
  • 店舗の雰囲気が「可愛い」「かっこいい」で分け、そして客層を「女性客が多い」「男性客が多い」で分けました。それによって、対象とする市場、顧客像、そして顧客のニーズを明確になりターゲティングができました。
  • セグメンテーション、ターゲティングの結果からブルーオーシャン、レッドオーシャン市場を整理。

本連載の最終となる今回の記事ではメイドカフェの新規出店で考えたポジショニングを実行するため、
具体的な施策について触れていきます。

商品の訴求すべきポイントを明確にするポジショニング

  • ポジショニングマップ
    • 女性向けの「可愛さ」を売りにしたメイドカフェを女性客に訴求。

ポジショニングマップ

市場が飽和しレッドオーシャン化している既存メイドカフェ市場

現在のメイドカフェ業界は、
「男性客が多い可愛いメイドカフェ」
「女性客が多いかっこいいメイドカフェ」
という主に2つの市場で競争を繰り広げています。
その結果、多くの類似店が立ち上がり、
サービスに大きな差がない店舗が並ぶようになりました。
「市場が飽和している…。」
今回の記事では、
このような既存のメイドカフェ業界に疑問を呈し、
上図のA市場である「女性客が多い、可愛いメイドカフェ」の実現に向けた
ガーリープリンセス(略称:ガリプリ)の新規出店プランを公開します。
ガーリープリンセス
「興味はあるけど女性1人で入る抵抗がある…。」
「女性客でも大丈夫かな?」
「(働きたい女性)可愛い女の子が集まる店舗でキラキラ輝きたい!」
そういった悩みや願望を持った方に向けて、
提案する新時代のメイドカフェです。

売れる商品 女性向けの「可愛さ」を売りにしたメイドカフェの全貌

上記ポジショニングマップより、ブルーオーシャン市場の可能性があると見えてきた女性向けの「可愛さ」を売りにしたメイドカフェ。
これを具体的な新規出店計画に落とし込むため、
フレームワーク5W2Hで、ガーリープリンセスの全貌を整理していきます。
5W2Hとは、ビジネスで物事を正確で計画的に進めるためのフレームワークです。
項目としては、When(いつ) Where(どこで) Who(誰が) What(何を) Why(なぜ)How(どのようにして)How much(いくら)したのか?があります。

5W2H

5W2H

Why: なぜ

まずは「Why: なぜ」を考えます。
「女性が入りやすいメイドカフェを作りたい。」
メディアの報道などにより、男性ばかりが通う印象のメイドカフェ。
しかし、はじめは抵抗を持ちながらも
一定数でメイドカフェの常連客となる女性を秋葉原や池袋で見かけます。
また、それとは対照的に、
「メイドカフェへ一緒にいける友達が欲しい。」
「メイドカフェに女子だけでいくのは不安。」
といったような声をTwitterなどのソーシャルメディアで
しばしば見かけることがあります。
このような僕の経験則と、先ほどのポジショニングマップから判断し、
「女性客が多い、可愛いメイドカフェ」を出店すればチェンスとなるかもしれない。
そう考えるようになりました。
そして、新たな課題が見えてきました。
「女性を多く集客するにはどうすればいいのか?」
これを実現するのが、
「メイドのインフルエンサー化」です。
原宿系女子が読者モデルに憧れ、ファッションやメイクを真似するように、
オタクな女子がメイドに憧れ、ファッションやメイクなどを真似をする。
こういった文化を形成する必要があります。
女子中学生、女子高生、女子大生の憧れる存在のメイド。
そのためには、メイドとして働く女の子を
「バイト感覚からプロ意識を芽生えさせる。」
という意識改革が必要になります。
そこで大切になるのが、
「メイドカフェを夢実現のプラットフォームにする。」
ということです。
具体的には、既存のメイドカフェで制限していることが多い、
メイドの個人的な活動の制限を大幅に減らします。
これは一体どういうことなのか?というと、
ユーチューバー、声優、モデルなどを目指していることを
表立って言える環境を作ることが重要であると考えています。
ここで大切になるのが、毎日のお給仕をオーディション感覚にすることです。
あなたは現役時代キラキラ輝いていたアイドルが引退後、しばらくしてからテレビに出るとオーラが消えたような感覚でみたことはありませんか?
これは「人は多くの人目に晒されることで成長でき輝ける」という仮説へと辿り着けます。
普通の女の子を輝かせる魔法のアイテム、メイド服。
これは日常から離れた服装をすることで、
多くの人から視線を浴び、通常よりも美容などに力を入れるようになり、
輝ける存在になっているのかもしれません。

When: いつ

次は「When: いつ」を考えます。
ここで考えるWhenは営業時間。
その営業時間は、年中無休17〜22時。
これは働く女の子が学生中心であるということ、
客層が10代〜20代の女性ということ、
既存の店舗も同様の営業時間を取るところが多いということから
この時間帯が適切なのではと考えます。

Where: どこで

次は「Where: どこで」を考えます。
ここで考えるWhereは出店場所。
アニメグッズを取り扱う専門店や、男装カフェが多く見られる池袋。
池袋は女性オタクの聖地と言われています。
乙女ロードを始めとした池袋駅東口周辺へ出店を目指します。

Who: だれが

次は「Who: だれが」を考えます。
ここで考えるWhoは店員と客層。
店員は、まだ人生の方向性がはっきり決まってない16〜25才くらいまでの女性。
客層は、10代〜20代の女性。

What: 何を

次は「What: 何を」。
ここで考えるWhatはコンセプト。
そのコンセプトは「眠り姫」です。
眠り姫をコンセプトとしたファンタジーメイドカフェ。
眠り姫がいた世界では、ただ眠り続けていたと思われていた。
でも実は眠っている間、彼女は異世界でメイドになっていた。
そして元の世界に戻るため、毎日お給仕を続けている。
メイドカフェのコンセプトは、童話で決められている場合が多く、
今回はディズニー映画としても知られている有名な「眠り姫(眠れる森の美女)」をコンセプトに設定します。
また、「眠れる森の美女」のリメイク作品「マレフィセント」(2014年洋画興行収入第2位「アナと雪の女王」に次ぐ ※文化通信社調べ)の次回作が2019年公開が噂されていることも、新規出店に後押しするのではと考えています。

How: どのようにして

次は「How: どのようにして」を考えます。
ここで考えるHowは、どのようなマーケティング活動があるか。
第1回目で4つに分類したメイドカフェのマーケティング活動を
「商品」「ブランド認知」「集客」「再来訪」を振り返ってみます。

ジャンル 内容
商品 ・コンセプトに沿った衣装の女の子、飲食物、内装
ブランド認知 ・Japan Expoなどのイベント出店。
・テレビを主としたマスメディアに露出。
・Instagram、Twitter、FacebookなどのSNS更新。
集客 ・観光客や通行人を集客する街頭でのビラ配り。
・Instagram、Twitter、FacebookなどのSNS更新。
・アニメや有名キャラクターなどとのコラボカフェ。
再来訪 ・観光客や通行人を集客する街頭でのビラ配り。
・Instagram、Twitter、FacebookなどのSNS更新。
・アニメや有名キャラクターなどとのコラボカフェ。
・アプリで出勤やイベント情報などを掲載。
・メルマガでイベント情報などを配信。

How much:いくら

最後に「How much:いくら」を考えます。
ここで考えるHow muchは客単価と時給。
客単価は、2000〜3000円。
店員の時給は、1,000円。

売れる仕組み「女性客が多い、可愛いメイドカフェ」の人を惹きつける施策。

それでは「女性客が多い、可愛いメイドカフェ」を人が惹きつけるものとするために、
4Pを活用していきたいと思います。
まず前提として、4Pとはアメリカのマーケティング学者であるエドモンド・ジェローム・マッカーシーが著書の「ベーシック・マーケティング」で提唱した考え方で、現在ではマーケティングのフレームワークとして広く活用されています。

4P理論に当てはめイベントを企画

4P理論

①Product(製品)

まず、今回のイベントは、
メイドカフェ体験ツアー(仮)です。
対象とするのは、メイドカフェに興味がある!
でも、
「一緒にいく人がいない。」
「1人で行くのは怖い。」
といったような女性です。
こういった女性の問題や悩みを
メイドカフェ体験ツアーで解決し、初回来店のきっかけを作り、
同時に今後一緒に通える仲間も作れるようにします。

②Price(価格)

価格は2時間コースで6,000円。
前半はメイドカフェを楽しむ。
後半は参加者と交流する。
という流れになります。

③Place(流通)

販売は、オリジナル旅行や体験をユーザー間で企画・共有する「ソーシャル旅行サービス」プラットフォームの「trippiece」や、旅行代理店等での販売を計画しています。

④Promotion(販売促進)

こちらはPlaceの部分と被ってきますが、
「trippiece」や、旅行代理店。
そして、公式ホームページやSNSでの告知も計画。

まとめ

マーケティングとは?

第1回の記事では、コンセプトカフェのマーケティング施策を整理することで、
マーケティングとは「売れる商品としくみ」を作ることだと定義しました。

「売れる商品としくみ」を作るポイント

次に「売れる商品としくみ」を作るポイントが顧客のニーズを考えるということが、第1回の記事で取り上げたコンセプトカフェの広告文から理解できました。

「顧客を定義する」とは

そして、顧客のニーズを考えるには、その顧客を明確に定義する必要がある。
これを実現するために、
* セグメンテーションで市場を細分化する。
* ターゲティングで対象とする市場と顧客像を明確にする。
の2つを行っていきました。

「顧客に魅力的に伝える」とは

さらに、メイドカフェ市場での訴求するべきポイント明確にするためにポジショニングを考えてきました。
そして、価値を明確にするためにメイドカフェ「ガーリープリンセス」の新規出店計画を立てていきました。
最後に、「ガーリープリンセス」を顧客に魅力的に伝える施策として
メイドカフェ体験イベントを企画していきました。

おわりに

マーケティングの話は、人によって解釈が違うことがよくあります。
そのため、今回の「ゼロから学べるマーケティング基礎」全3回では、
僕のメイドカフェのマーケティングを紐解き、マーケティングの本質的な部分に触れ、
初学者の方にも分かりやすいコンテンツになるよう心がけていきました。
そして、マーケティングの学習をしていき気づいたことは、
身近な事例でマーケティングを考えることの大切さです。
ただ、マーケティング本でフレームワークの記述や、他人が分析した結果をみるだけでは、
マーケティングの本質的な理解には繋がらないと感じました。
僕の場合はメイドカフェでしたが、
ゲームが好きな人ならゲームのマーケティング。
スポーツが好きな人ならスポーツのマーケティング。
人それぞれ興味のあることでマーケティング分析をすると、
本などに書いている内容が本当の意味で理解できるようになります。
これからマーケティングを学んでいく方は、
ぜひあなたの好きな何かのマーケティング分析をしてみてください。
ここまで長文を読んでいただきありがとうございました!
《追伸》
事業化したい方いたら、お気軽にご連絡ください。

katayama

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