【会社のセキュリティを強化しよう!】専用線と VPN の違いとは?

専用線と VPN の違いとは?違いを理解して会社のセキュリティを強化しよう!

エンジニアブログ

投稿日:2021/02/15 | 最終更新日:2021/09/13

企業にとって、セキュリティ対策は重要課題のひとつです。万が一、情報漏洩が発生したら取り返しのつかない事態になります。

セキュリティを強化するための手段として、よく「 専用線 」や「 VPN 」が取り上げられますが、2つの違いをご存知でしょうか。

専用線と VPN は完全に別のものであり、それぞれ異なる特徴を持っています。本記事では、専用線と VPN の違いについて、様々な観点から詳しくご紹介します。

専用線とは

概要

専用線とは、自社専用のネットワーク回線を意味する言葉です。

本来、インターネットは多くの人が同じ通信回線を共有していますが、専用線は文字通り「自社専用の線」を敷設するため、自社社員など限られたユーザーしか利用できません。

メリット

専用線は回線利用者を自社のみに限定できるため、セキュリティの安全性を高めることができます。セキュリティを極限まで高めたい企業にとっては、専用線は心強い存在になります。

また、専用線は自社以外のユーザー影響を受けないため、大容量のデータをやり取りする場合でも、安定した通信を実現できます。

デメリット

多額のコストが発生する点が専用線の大きなデメリットです。自社の専用回線を敷設するため、一般的なインターネット回線よりも高額になります。また、拠点間の物理的な距離が遠いほど、多額の費用が発生します。

さらに、自社に大きな負荷がかかる点も専用線のデメリットと言えます。専用線を管理するためには専任者が必要になりますし、調達時にもネットワークに関する専門知識が求められます。

VPN とは

概要

VPN とは「 Virtual Private Network 」を略した言葉であり、日本語では「仮想専用ネットワーク」と呼ばれています。

VPN は共有ネットワーク上に VPN 装置を繋ぐことで、専用線と同じようなセキュアなネットワーク環境を構築します。

メリット

VPN のメリットは、専用線と比較してコストを抑えることができる点です。高額な投資をすることなく、自社のセキュリティを高めることができます。

また、 VPN は提供事業者にネットワーク運用を委託できるため、自社の負荷を軽減できます。さらに VPN は手軽に調達することができ、スピーディーに利用開始できる点も嬉しいポイントです。

デメリット

利用する VPN の種類によっては、専用線と比較してセキュリティに不安が残るサービスも存在します。また、公衆回線を利用するタイプの VPN の場合、満足な通信速度が得られないケースもあります。

VPN には種類があるため、自社の要件に合わせた最適なサービスを選択することが大切です。次項で VPN の種類について解説します。

VPN の種類

VPN には種類が存在し、「インターネット VPN 」と「 IP – VPN 」の2つに分類することができます。本章では、それぞれの違いについて、メリット・デメリットをご紹介します。

インターネット VPN

インターネット VPN は、一般のインターネット回線を利用する方式の VPN です。従来は通信品質が課題でしたが、インターネット自体の品質改善により、インターネット VPN のサービスレベルも向上しました。

メリット

インターネット VPN は、 IP -VPN よりも低コストで導入可能です。月額数百円程度で利用できるサービスもあり、中には無料で使えるインターネット VPN も存在します。また、インターネット VPN は通常のインターネットを利用した接続になるため、プロバイダが混在していても利用可能です。

デメリット

インターネット VPN は、 IP – VPN よりも通信品質が劣ります。また、安いインターネット VPN を利用する場合、セキュリティレベルが低いケースもあります。事前にサービス内容を確認してから、導入を進めるようにしてください。

IP – VPN

IP – VPN は、通信事業者の閉域 IP 網を利用する方式の VPN です。閉域 IP 網とは、特定のユーザーだけが利用可能なネットワークのことです。

メリット

IP – VPN は公衆インターネットを経由しないため、インターネット VPN よりも高いセキュリティを誇ります。また、クローズドな閉域 IP 網を利用することで、高い通信品質を実現しています。

デメリット

IP – VPN は費用面が大きなデメリットになります。セキュアで安定した環境を整備できる代わりに、インターネット VPN よりも多額のコストが発生します。また、 IP – VPN は閉域 IP 網を利用するサービスのため、提供する事業者は限定されてしまいます。

まとめ

インターネット VPN と IP-VPN の主な違いを表にまとめました。

インターネット VPN IP – VPN
コスト ○(安い) ×(高い)
通信品質 ×(不安定) ○(安定している)
セキュリティ ×(弱い) ○(強い)

自社の要件を明確にした上で、「インターネット VPN 」と「 IP – VPN 」のそれぞれの違いや特徴を理解し、最適な VPN サービスを選ぶようにしてください。

VPN と専用線の違い

コスト

VPN は既存回線を利用するサービスであるため、専用線よりも低価格で導入可能です。また、専用線の場合は、物理的な距離に応じてコストが変化しますが、VPNは距離による料金変動はありません。

可用性

可用性とは、システムやサービスが停止することなく稼働し続ける能力です。

専用線は「自社だけの専用の線」を敷設するため、その回線が遮断された場合、ネットワークも利用不可になります。しかし、インターネット経由で接続する VPN の場合、複数の通信経路を選択可能なため、トラブル発生時でも通信を継続することができます。

柔軟性

柔軟性とは、自社の状況に応じて自由自在にスペックを変更できる能力です。

専用線は物理的な線を利用しているため、容易に拡張・縮小することはできません。一方で、 VPN は既存回線を使うサービスであるため、自社の状況に合わせて柔軟に変更することが可能です。

パフォーマンス

ネットワークにおけるパフォーマンスとは、データ通信のスピードや安定感を意味する言葉です。

専用線は、自社のみの専用の線を利用するため、いつでも高いパフォーマンスが保証されています。一方で、 VPN は大人数がネットワークを共同利用しているため、状況によってはパフォーマンスが低下するリスクがあります。

まとめ

VPN と専用線の主な違いを表にまとめました。

VPN 専用線
コスト ○(安い) ×(高い)
可用性 ○(高い) ×(低い)
柔軟性 ○(高い) ×(低い)
パフォーマンス △(低下するリスクあり) ○(安定している)

自社が重視すべき点を明確にして、複合的な観点から最適なサービスを選択することが大切です。

VPN で実現できること

手軽にセキュリティを強化できる

VPN は専用線よりもセキュリティ性能が劣るとは言え、何も対策をしていない状態と比較すれば、セキュリティの強化に繋がります。 VPN 装置でクローズド環境を構築することで、第三者が侵入できない信頼性の高いネットワークを実現します。

専用線は高額なコストが発生しますが、 VPN であればリーズナブルな料金で利用できるため、手軽に自社のセキュリティを強化することが可能になります。

テレワーク環境の整備できる

セキュリティの強化はテレワーク環境の整備にも直結します。例えば、カフェで仕事をする場合、無料 Wifi などの利用は多くのセキュリティリスクをはらんでいます。

しかし、 VPN を利用することでセキュアなネットワーク接続が可能になり、場所にとらわれない新しい働き方を実現することができます。

BCP 対策を実現できる

BCP とは「 Business Continuity Plan 」を略した言葉であり、日本語では「事業継続計画」と表現されています。予期せぬ事態が発生した場合でも、事業を継続するための仕組みを整えておくことが BCP の基本的な考え方です。

例えば、セキュリティを重視している企業が専用線を利用している場合、万が一の災害で専用線が切断されてしまったら、事業は完全にストップしてしまいます。

このようなケースでは、 VPN を冗長回線として利用することがオススメです。トラブル時は VPN に切り替えて事業を継続しつつ専用線の復旧を進める、といった運用が可能になります。

バックアップ用に専用線を追加で1本用意するのは、コスト的に難しいケースが多いですが、比較的安価な VPN であれば、コストを抑えながら BCP 対策を実現することができます。

VPN と専用線はどちらが良いのか?

VPN がオススメのケース

コストを抑えたい企業は VPN の利用がオススメです。専用線は高額なコストが発生するため、手軽にセキュリティを強化したい場合は VPN を選択しましょう。

インターネット VPN であれば、月数百円程度で利用できるサービスもあり、中には無料のものも存在します。ただし、安い分だけセキュリティやパフォーマンスも低下するケースが多いです。

状況に応じて IP – VPN も検討に入れるなど、自社要件とサービス仕様を踏まえながら、最適な VPN サービスを検討してください。

専用線がオススメのケース

セキュリティを極限まで高めたい企業は専用線がオススメです。自社専用の物理回線を用意することで、強固なセキュリティ体制を構築することができます。

また、専用線はインターネットを経由しないため、パフォーマンスの面においても、常に安定した稼働が約束されています。

ただし、災害などで専用線が切れてしまった場合は、完全にネットワークが利用不可の状態になります。そのリスクを避けるため、 VPN で冗長構成を整備しておくなど、バックアップ体制は万全にしておきましょう。

まとめ

本記事では、「専用線」と「 VPN 」の違いについて、様々な観点から詳しくご説明しました。

インターネットが爆発的に普及した現代において、セキュリティ対策はすべての企業に求められている経営課題です。

専用線や VPN を活用することで、セキュリティリスクを低減することができ、安心して日々の業務を進めていくことができます。

専用線と VPN は異なるものであり、それぞれ多くの違いが存在します。まずは自社の要件を具体化し、セキュリティやコストなど、様々な観点から最適なサービスを選択してください。

本記事を参考にして、いま一度自社のセキュリティ対策を見直してみてはいかがでしょうか。



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