複数プロジェクト構成の Cloud Monitoring がより使いやすくなりました

複数プロジェクト構成の Cloud Monitoring がより使いやすくなりました

エンジニアブログ

投稿日:2021/07/21

2021年6月24日より Google Cloud の監視サービスである Cloud Monitoring がアップデートされました。主なアップデート内容や具体的に変更された表示内容をわかりやすくご説明していきます。

Cloud Monitoringとは?

クラウドサービスのインフラストラクチャリソースやアプリケーションのパフォーマンスを監視する Google Cloud の監視ツールのサービスになります。

リソースを監視することで、トラブルシューティングやパフォーマンスを向上させるために設計されており、カスタム指標、分析情報、アラート通知、稼働時間チェック、カスタム ダッシュボードなど様々な方法でリソース監視の設定をすることができます。

また Google Cloud だけでなく、AWS のリソースを監視することが可能です。

Cloud Monitoring は、元々 Stackdriver Monitoring という米 Stackdriver 社のサービスでしたが、2014 年に Google 社が買収し、2016 年に Google Cloud のサービスとなりました。今までは管理コンソール画面の設定項目のデザインが他の Google Cloud サービスとやや異なるところなどもありましたが、今回のアップデートにより、より Google Cloud らしいデザインとなり分かりやすく設定できるようになりました。

Cloud Monitoring のアップデート内容

主なアップデート内容として、複数の監視プロジェクトのリソースを監視をする方法が変更されています。「ワークスペース」という名前のコンポーネントでしたが、アップデート後は「指標スコープ」という名前に変更されました。

今までの構成

ワークスペースという単位で複数プロジェクトを紐付けて監視設定をする形でした。

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アップデート後の構成

ワークスペースの代わりに新しくプロジェクトの作成をするか、または既存のプロジェクトに監視するプロジェクトを追加します。

※Google Cloud では、複数プロジェクト監視の場合、新しくプロジェクトを作成する構成が推奨されています。

監視するプロジェクトを追加するにはそのプロジェクトのオーナーまたは編集権限が必要となります。

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その他の仕様変更

その他の発表された内容としましては以下に表まとめました。

今まで アップデート後
コンポーネント名 ワークスペース 指標スコープ
作成するプロジェクトの上限数 100 375
プロジェクトを関連付けることができるスコープの数 無制限
詳細なコンポーネント(ダッシュボード、アラート ポリシー、
稼働時間チェック、通知チャンネル、グループ定)
変更なし
指標スコープ API について 2021 年 7 ~ 9 月にリリース予定

管理コンソール画面での表示

表示メニューの変更

ナビゲーションメニューの「Monitoring」画面では、今までは「Workspace」といった表示でしたが、現在は「Metrics Scope」という表示に変更されています。

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監視対象のプロジェクト一覧

「Metrics Scope」のメニューを選択すると、監視対象となっているプロジェクトの一覧が表示されます。

プロジェクトロールという項目があり、現在表示しているプロジェクトの場合「スコープ対象プロジェクト」、追加されたプロジェクトの場合「モニタリング対象プロジェクト」と表示されます。

現在表示しているプロジェクトの指標を確認できるプロジェクトが他にある場合は、画面下部にある「以下のプロジェクトでは〜」の項目に表示されます。

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プロジェクトの選択が可能に

今までは「Monitoring」メニュー内ではプロジェクトの選択するプルダウンがありませんでしたが、プロジェクト選択ができるようになり、プロジェクトを移動することができるようになりました。

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具体的な活用例

監視プロジェクトごとに権限を付与することで、組織内のチームごとに確認する指標がより明確に分けられるようになりました。

以下の構成図では、チームごとに閲覧するプロジェクト権限を付与し、参照する指標が異なるように構成している例になります。オペレーションチームはサービスのインフラストラクチャリソースの指標のみ、開発チームはアプリケーションに関する指標のみを監視することができます。

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おわりに

いかがでしたでしょうか。今回のアップデートにより、プロジェクトごとに紐づく設計に変更され、より明確に監視対象の指標を分けることが出来るようになりました。

これからは、ご利用の環境に合わせてより柔軟なモニタリング構成をとることが出来ます。Google Cloud の公式ページにも Cloud Monitoring の概要や使用方法の記載がありますので、よかったら見てみて下さい。Cloud Monitoring には無料割当量もありますので、是非試しに設定してみていただければと思います。

執筆者:ryokob84

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