株式会社MonotaROの新人研修で採用されたGoogle Cloud認定トレーニングの実践事例
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金家
この度は、 新人研修の一環として Google Cloud 認定トレーニングにご参加いただきましてありがとうございました。
まず、明田様の自己紹介をお願いできますでしょうか。
はい、私は株式会社MonotaROのコーポレートエンジニアリング部門コラボレーションインフラグループに所属しています。
所属グループは全社利用ITツールの管理や利用改善、新規SaaSツールの導入等を行っていて、私自身は Google Workspace 等の管理者をしています。
明田氏
金家
ありがとうございます。
では次に貴社についてご紹介をお願いいたします。
MonotaROは「資材調達ネットワークを変革する」をミッションとした事業者向け工場・工事用・自動車整備用等の間接資材をネットストア(monotaro.com)を通じ、お客様へ販売しています。
間接資材とは製品を形作る原材料以外の全てを指し、これまで企業がこれらの間接資材を調達するためには見積取得から価格交渉、納期調整など多くの時間・人的コストがかかっていましたが、
当社は調達プロセスを圧倒的に簡単にする時間的価値を提供することで、お客様の生産性向上、ひいては産業社会全体の発展へ貢献することを目指しています。
明田氏
金家
ありがとうございます。
今回新人研修の一環として Google Cloud 認定トレーニングを実施させていただきましたが、新人研修実施の背景とこれまでの課題をお聞かせ願えますでしょうか。
新人研修は当社に入社した新卒・新入社員向けに、ITスキルを身につけてもらおうということで実施しています。
その中で、研修内容は配属先となる現場で必要とされるスキルや知識を反映したプログラムなのか、研修で学んだことは実際に役立つかが不透明といったことが課題としてありました。
また、技術職としてエンジニアや、データサイエンティストになるであろう人も、全くITスキルのない人たちと一緒に研修を受けてもらうのですが、
その人達にとってはすでに知っている事を研修する、しかも研修が進むスピードは初心者に合わせるので遅いということにも懸念がありました。
明田氏
金家
なるほど、ありがとうございます。
研修の内容自体をより配属先を想定して見直していこうという事ですね。
はい。
また、不要な箇所は省略したり、後で読み返せばわかるだろうという部分は自分で実演するのではなくて、テキストを見ながら説明するだけにして逆に読み返しても微妙な内容はハンズオンで一緒に行うなど、実践的な研修に近づけたいとも思っていました。
明田氏
金家
今回、トップゲートのGoogle Cloud認定トレーニングを採用いただきましたが、その経緯や理由をお聞かせいただきたいと思います。
先ほどお話した課題にもありましたが、
現場で必要とされるスキルや知識を反映しプログラムなのかの確認や、課題を克服するためにどうしたらいいかを考え「研修や企画の対応はできますか?」と相談をした時に、
「こういう風にアレンジが出来ます」と Google Workspace の販売代理店からご提案があり、トップゲートさんの Google Cloud の認定トレーニングをご紹介いただきました。
明田氏
金家
ありがとうございます。
今回、受講いただいたのは Googlel Cloud の認定トレーニングでしたが、そもそもMonotaRO様が Google Cloud を選ばれた理由はどういう所になりますか?
当社の企業の特色だと思いますが、 BigQuery 、 Looker Studio を利用して営業やデータアナリスト、マーケティング等多くの部門の従業員がデータを扱っています。
受発注、商品、顧客といった社内に存在する様々なデータを BigQuery 上に集約、整備する社内DWHがあり、それを活用して業務を行っていますし、 Looker Studio を活用し、ダッシュボード、レポートの作成やデータの可視化をしています。
当社に入社していただいている新入社員の方達に対して、入社したての一番まっさらな状態のときに基礎を学んでもらうことで、将来的にどの部署に配属されたとしても自分の業務の役に立つという考えから、Google Cloud の研修に取り組んでもらっています。
明田氏
金家
ありがとうございます。
皆さんどこかで Google Cloud に触れる機会があるということでしょうか。
そうですね、少なくとも Looker Studio は自分でダッシュボードとかを作ってみることなどは、ほぼほぼしているんじゃないかなと思っています。
明田氏
金家
その為にはまず、最初の段階で研修の中に入れていこうということですね。
入社して配属されてから、学び始めるのもよいですが学ぶ為にはそもそもの所から配属先の先輩が教えないといけない、その時間も必要だけど捻出も難しいというのが現状です。
そのような背景から、新卒研修で一番初めの基礎的な所だけでも覚えてもらって、配属された後に配属先で使い方を教えてもらって活用できるようにしてもらおうという感じですね。
あとは BigQuery なら、うちの営業でもSQLを書いてデータを使っていたりもします。
明田氏
金家
そうなんですね。
私より使えていてすごいなあと思います。
Looker Studio で色々情報分析をし、お客様企業への提案に使っているようです。
BigQuery やSQLは中途入社の方からも結構要望が多く、「研修をしてほしい」と依頼が来るくらい、社内で覚えておいてほしい知識のランキングの上位に上がっている感じですね。
明田氏
金家
なるほど、ありがとうございます。
Google Cloudの面白みはどういう所だと思いますか?
研修で考えると、 Google Workspace のアカウントを持っていれば、環境が用意されているのが面白い所だと思っています。
大体そういうツールを動かしてサーバーをまず立ててというのを想像しますが、
Google Cloud というのは、Google側でサーバーを用意してくれているようなものなので、やり方さえわかれば用意されたものを使ってすぐに取り組む事ができるというところが非常に面白いと感じています。
明田氏
金家
すぐに使い始めることが出来るということですね。ありがとうございます。
先ほどもお話にありましたが、今回受講された方は、新入社員の方々だったんですね。
ITスキルアップ研修と呼んでいますが、入社してから3営業日くらいから始まり、 Google Cloud の研修は後半になります。
明田氏
金家
どのような目標で、今回トレーニングを受講されたのでしょうか。
まず一つは、ITスキルアップ研修全体としては、Googleにまつわるツールの操作を理解するところです。
業務で利用するために必要な知識をハンズオン(体験)で学ぶことで受講後すぐに現場で活用できるようになることを目標としています。
もう一つは、Google Cloud に限定したものになりますが、基礎的なデータ集計と分析ができることです。
例えば商品別の売上や、特定の軸に基づいた集計が出来るところまでなって欲しいという所と、その集計したデータを可視化出来る様になる、
つまり、 Looker Studio を使って年単位の売上推移などを可視化出来る様になって欲しいという所が目標ですね。
明田氏
金家
ありがとうございます。
実施後の評価ということでお話を伺いますが、その目標に対して、今回実施されていかがでしたか?
そうですね。
実施してみて、まず第一に全くプログラミングも何もした事ありませんという新入社員のメンバー達がSQLを初めて書いてみた時に、自分でもこんなことが出来るんだという達成感や成果を得られたという事は、このトレーニングをして非常に良かったなと思いました。
あとはその後の部門研修で BigQuery を使う場面がありますが、実際に「ITスキルアップ研修で Google Cloud を勉強していた時には、難しくてうまく出来なかったと思っていましたが、他部門の研修の時に基礎部分は覚えていたので、スムーズに取り組む事が出来た」という話があったので、 Google Cloud でやりたかった基礎的なデータ集計が出来るというところは達成が出来たようです。
ただその反面今回、新しく取り組んでみた事で内容が盛り盛りになってしまいました。
新しい情報が大量に流れてくる時期に、新しい単語や新しいプログラミングの知識を詰め込んで、ついていけなかったと言っているメンバーもいたので、
研修の期間内でより操作などの理解が出来るように見直しが必要かもしれません。
明田氏
金家
今回 Google Cloud の認定トレーニングの基礎的なところを対応させていただきましたし、 BigQuery もやらせていただきましたが、
どの様な方にこの Google Cloud の認定トレーニングをお勧めできるかなと感じられますか?
そうですね、 Google Workspace の利用者で且つ、スプレッドシートで何千行のデータを取り扱っている方達もいると思いますが、
そういった大量のデータを扱う業務を行っている方々などは、 Google Cloud の基本を知って BigQuery の使い方などを知ると、もっと業務改善は進むんじゃないかなという風に思っています。
なので、社内に BigQueryやLooker Studio が使え、誰かサポートしてくれる社員がいるという環境の中で、新しく学びたいという方には疑問をぶつける場としてもトレーニングはプラスになると思います。
明田氏
金家
最後になりますが、今後トップゲートのトレーニングに期待しているところやご要望があれば教えていただきたいです。
ちょっと難易度が高かったと感じているメンバーもいたので、プログラミングの未経験者だったりや、IT知識がない方々に対しても、レベルに合わせたコンテンツがあれば良いかなと思いました。
受講者のアンケートを見ていると言葉の意味の説明が欲しいなど、もっと噛み砕いた説明をしてほしいという感想がありました。
元々技術職でエンジニアの知識があるメンバーには、他のAWSなどのクラウド製品との比較をした上で、 Google Cloud の良い点・悪い点、熟練者ならではの改善点なども提示していただければ面白いかと思います。
明田氏
金家
実際に扱っているからこその本音を聞かせて欲しいというところですね。
ありがとうございます。
そういうところも踏まえて、今後受講される方のスキルにある程度合わせるようなコンテンツ作りの参考にしていきたいなと思います。
全体通して何か他にございましたらお願いします。
Google Cloud が用意した認定のメニューだけではなくて、SQL基礎研修や、 BigQuery と Looker Studio の総練習というのも特別に用意してもらって対応いただきましたが、
アンケートを見ているとちょっと高度な BigQuery の事をする時にSQL基礎をやっておいて良かったという声や、 BigQuery と Looker Studio の総練では、何回も何回もハンズオンの機会があったので覚えることが出来たと話をしている受講者が多かったので、ありがたかったなと思っています。
明田氏
金家
本日はありがとうございました。