G Suite BasicとBusinessの違いとは?プランの選び方をご紹介!
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G Suiteには3つのプランがあり、機能・特徴はそれぞれ異なります。「G Suiteを検討したいけど、どのプランを選べば良いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
G Suiteプランの選び方のポイントは、まずは自社が必要とする機能を洗い出すことです。必要な機能が明確になれば、その前提で機能差分を見ながら、プランを検討することができます。とはいえ、G Suiteは便利なサービスだからこそ、搭載している機能も多く、迷ってしまいますよね。
本記事では、主にG Suite BasicとBusinessの違いに主眼を置き、具体的な機能差分や考え方のポイントをご紹介します。各プランごとに「こんな人は○○プランがおすすめ」という選び方も解説していますので、ぜひ最後までご覧になってください。
2020年10月にG Suiteは、「 Google Workspace 」へブランド名を変更しました。
Google Workspace の詳細については、以下の記事が参考になります。
【最新情報】G Suiteがブランド変更!Google Workspaceの料金、機能、既存契約への影響は?
Google Workspace の各プラン選び方の記事もご興味のある方はぜひご覧ください。
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目次
G Suiteの3つの料金プラン
G Suiteには3つの料金プランがあり、それぞれのプランで価格と機能に差分があります。以下、プラン別に整理した価格・機能の一覧表です。
Basicプラン | Businessプラン | Enterpriseプラン | |
---|---|---|---|
月額料金(1ユーザーあたり) | 680円 | 1,360円 | 3,000円 |
Gmail | ○ | ○ | ○ |
Googleカレンダー | ○ | ○ | ○ |
Googleドキュメント | ○ | ○ | ○ |
Googleスプレッドシート | ○ | ○ | ○ |
Googleスライド | ○ | ○ | ○ |
Googleフォーム | ○ | ○ | ○ |
保存容量(1ユーザーあたり) | 30GB | 無制限 | 無制限 |
Google Meet(ビデオ会議)の最大参加人数 | 100名 | 150名 | 250名 |
共有ドライブ | × | ○ | ○ |
Google Cloud Search(G Suite環境の包括検索) | × | ○ | ○ |
Google Vault(データ保持・電子情報開示・監査) | × | ○ | ○ |
Google Meet(ビデオ会議)の録画・保存 | × | × | ○ |
Gmail・Googleドライブのデータ損失防止(DLP) | × | × | ○ |
Gmailの電子署名・暗号化(S/MIME) | × | × | ○ |
Gmailログの分析(BigQuery) | × | × | ○ |
セキュリティキーの強制 | × | × | ○ |
セキュリティセンターの提供 | × | × | ○ |
端末管理ルールの設定 | × | × | ○ |
※2020年6月現在の情報です。
※価格は税抜表記です。
※本表では、G Suite Essentialsは割愛しています。
※契約ライセンス数が5ID未満の場合、G Suite Business・Enterpriseの容量は「1TB/ユーザー」の制限が付きます。
G Suite BasicとBusinessの違い
表で示したように、G Suiteはプランごとに多くの機能差分があります。では、BasicとBusinessの機能の違いを具体的に見ていきましょう。
保存容量
ここで言う「保存容量」は、Gmail・Googleドライブの容量の合計です。Basicプランが「30GB/ユーザー」に対して、Businessプランは「容量無制限」です。G Suite Basicを利用中に容量が不足した場合には、有料で追加購入することもできます。1ユーザーあたり、最大200GBまで追加可能です。(価格はG Suite販売パートナーに要確認)
Google Meetの最大参加人数
Google Meet(ビデオ会議)の最大参加人数は、プランごとに異なります。Basicは100名、Businessは150名、Enterpriseなら250名が、同時にビデオ会議に参加することができます。
共有ドライブ
共有ドライブは、G Suiteにおけるストレージ領域の一種です。Basicにはない、Business・Enterprise特有の機能です。共有ドライブでは、事前に定義したグループ(ユーザーの集合体)に権限を付与できるため、組織単位でファイルを管理することができます。
Google Cloud Search
Google Cloud Searchは、G Suite内に存在するファイルを包括的に検索することができる機能です。G Suite Basicの場合は、「Gmail」「Googleドライブ」など、各機能の中で検索をかける必要がありますが、Google Cloud Searchを使えば、G Suite環境全体から検索可能なため、目的のファイルを効率よく探すことができます。
Google Vault
Google Vaultを活用することで、データのアーカイブ・記録保持により、社員同士のやり取りや操作ログを保管し、いつでも取り出すことができます。また、G Suite内での不正なやり取りや、情報漏洩リスクを可視化する監査機能も備えており、結果レポートも出力可能です。このため、管理者が定期的に監査レポートを確認し、不正の有無をチェックする、という運用を実現することができます。
G Suite Businessを利用するメリット
保存容量を無制限に使える
G Suite Businessなら、どんなにメールが増えても、どんなにファイルを保存しても、メールの受信BOXやドライブを整理する必要がありません。このような「容量確保のための整理整頓」というのは、思っている以上に時間を要します。しかし、整理したからといって生産性が上がる訳ではないので、この作業を削減できることは大きなメリットです。
また、メールの数が多かったり、動画などの大容量ファイルを頻繁に扱う場合でも、容量無制限ならストレスなく仕事を進めることができます。過去のメール・ファイルが半永久的に蓄積されていくので、情報を資産として残しておける、という意味でもメリットは大きいです。
共有ドライブをファイルサーバーとして活用できる
共有ドライブを使えば、ファイルを組織単位で管理することができます。ここで言う「組織」は、事前に定義したユーザーの集合体(グループ)を指します。
G Suite Basic(通常のGoogleドライブ)の場合、「マイドライブ」と呼ばれる領域にファイルが格納され、オーナー権限は自分に付与されます。そのため、他人にファイルを共有したい場合には、都度の権限付与が必要です。また、仮に誰かが退職して、G Suiteライセンスが消失した場合には、退職者に属していたファイルも同時に消失してしまいます。
一方、共有ドライブの場合は、組織の権限レベルでファイルを管理できるため、ファイルサーバーとして活用することができます。誰かが退職してもファイルが消失することはありません。追加費用を払って、別でファイルサーバーを契約することを考えれば、G Suite Businessに共有ドライブが備わっていることは、コスト面において大きなメリットと言えます。
Vault機能により、セキュリティ強化とeDiscovery対策を実現できる
G Suite Businessには、Google Vaultが標準搭載されています。Vaultのアーカイブ、記録保持、検索、監査レポートなどの機能により、G Suiteの内部的な運用・統制だけでなく、eDiscovery対策も実現することが可能です。
万が一の有事に備えることができ、監査レポートでセキュリティを担保しながらG Suiteを運用できる点は、企業にとって重要なポイントです。副次的な効果として、従業員にメッセージや操作ログを記録していることを名言し、不祥事の発生を抑止できる、というメリットもあります。
G Suiteプランの選び方
Basicプランがおすすめな企業
コストを抑えたい場合は、Basicプランがおすすめです。「月680円/ユーザー」という金額の中に、ビジネスに必要な機能が全て揃っています。
保存容量に制限はありますが、標準で「30GB/ユーザー」が割り当てられているため、大容量ファイルを頻繁に扱わない場合には、十分な容量だと言えます。Google形式のファイル(Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleスライドなど)は、容量にカウントされない点も嬉しいポイントです。
また、G Suiteサービス自体が堅牢なセキュリティを担保しているため、ビジネスでの通常利用もまったく問題ありません。極力コストを抑えて、G Suiteを利用したい場合は、Basicプランを選択しましょう。
Businessプランがおすすめな企業
以下に該当する場合は、Businessプランがおすすめです。
- メール量が多く、すぐに容量を圧迫してしまう
- 大容量ファイルを頻繁に取り扱う
- ファイルサーバーをG Suite内で運用したい
- eDiscovery対策を講じておきたい
Businessプランの主な特徴は「容量無制限」「共有ドライブ」「Vault」です。これらの機能を駆使することで、Basicよりも一段階高いレベルでG Suiteを運用することができます。
Basicプランを使いつつ、容量追加やVault機能を単品購入することも可能ですが、コスパが極端に下がってしまいます。例えば、Vaultの単品購入時の金額は「600円/ユーザー」です。ということは、Basicプランのライセンス料金とあわせると「1,280円/ユーザー」になります。Businessプランの料金は「1,360円/ユーザー」なので、ほとんど金額の差はありません。であれば、容量無制限や共有ドライブも搭載されている、Businessプランを契約するのが賢い選択だと言えます。
Enterpriseプランがおすすめな企業
極限までセキュリティを高めてG Suiteを運用したい場合は、Enterpriseプランがおすすめです。セキュリティキーの強制、セキュリティセンターの提供、端末管理ルールの設定など、セキュリティを強化する機能が多数備わっています。
G Suite自体の強固なセキュリティに、Enterpriseプランの各種機能を追加することで、この上なく安全な環境で、G Suiteを運用することができます。とにかくセキュリティ面を重要視する、という場合は、Enterpriseプランを選択しましょう。
料金プランを変更したい場合
G Suiteの料金プランは容易に変更することができます。管理者側での面倒な作業は必要なく、約5営業日で新プランを利用することが可能です。ただし、この「5営業日」はあくまで目安になります。所要日数や価格は、販売パートナーによって異なりますので、事前に確認しておくようにしましょう。
Gmail・Googleドライブなどの情報は、既存環境をそのまま移行することができるため、エンドユーザー目線では、プランが変更されたことに気づかないほど、スムーズにプランを変更することができます。
そのため、まずはBasicを契約して利用しつつ、追加要件が発生したらプラン変更を検討する、という企業も多いです。G Suiteの契約プランを選ぶときは、「かんたんにプラン変更ができる」という点も頭に入れて、検討してください。
まとめ
いかがだったでしょうか。G Suite BasicとBusinessの違いと、各プランの選び方をご理解いただけましたでしょうか。
組織の生産性向上や、グループウェア機能としての完全性の観点からは、BasicプランよりもBusinessプランを選ぶべきです。しかし、会社ごとにポリシーは異なりますし、当然Businessプランの方が高価なため、これが100%正解とは一概には言えません。そのため、「自社に必要な機能は何か?」をはじめに明確化する必要があります。
その上で各プランの機能比較を行い、自社に最適なプランを選択するようにしましょう。どのプランを選んだとしても、G Suiteが持つ便利な機能の数々が、組織の生産性を大きく向上させることは間違いありません。
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