【最新情報】G Suiteがブランド変更!Google Workspaceの料金、機能、既存契約への影響は?
投稿日:2020/10/09 | 最終更新日:2021/01/12
Googleは日本時間2020年10月6日(火)に「G Suite」を「Google Workspace」という名称へ変更し、提供することを発表しました。Googleグループウェアのブランド名変更は、2016年9月の「Google Apps」から「G Suite」への変更以来、約4年ぶりとなります。
今回のブランド名変更によって、具体的に何が変わるのでしょうか?本記事では、新サービス「Google Workspace」の機能、料金プラン、G Suiteとの違いなど、あらゆる目線からGoogleプレミアサービスパートナーである弊社トップゲートが徹底解説します。
既存G Suite契約への影響まで取り上げていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
Google Workspaceとは?
Google Workspaceとは、現在Googleが提供しているグループウェア「G Suite」の新ブランド名です。単なる名称変更だけではなく、機能やプランにもアップデートがあり、新しいサービスとして提供されることが発表されました。
まずは、Googleが公式にリリースしている動画をご覧ください。
Google Workspaceの機能は、G Suiteと大きな違いはなく、Gmail、Googleカレンダー、Googleドライブ、Google Meet、Google Chat、Googleサイトなど、従来のサービスは今まで通りに利用可能です。
一方、今回のサービス変更により、Google Workspaceには、G Suite以上に強力なコラボレーション機能が搭載されました。プランも一新されており、より多くのニーズに対応できるような料金体系となっています。
旧G SuiteとGoogle Workspace料金プランの比較
各プランの料金・機能の比較は以下の通りです。旧G Suiteの3つのプラン(Basic、Business、Enterprise)別にGoogle Workspaceの対応プランと比較しています。
旧G Suite Basicと対応するGoogle Workspace の新プランの比較
旧G Suite Basicは、Google Workspace Business Starterが後続的な位置付けになります。
旧G Suite Basic | Google Workspace Business Starter | |
---|---|---|
月額料金(1ユーザーあたり) | 680円 | 680円 |
利用可能人数 | 無制限 | 299名 |
技術サポート | 24時間365日 | 確認中 |
ストレージ容量 | 30GB | 30GB |
Google Vault | × | × |
Google Meet(ビデオ会議) | ○ | ○ |
ビデオ会議の最大参加人数 | 100名 | 100名 |
Google Meetライブストリーミングの最大視聴人数 | × | × |
Google Meet録画機能 | × | × |
Gmail | ○ | ○ |
Googleカレンダー | ○ | ○ |
ドキュメント、スプレッドシート、スライド | ○ | ○ |
Google Chat | ○ | ○ |
Appsheet | × | × |
エンドポイント管理 | ○ | × |
デバイス管理記録 | × | × |
データリージョン | × | × |
データ損失防止(DLP) | × | × |
Cloud Search | × | × |
Gmailとサードパーティのストレージソリューション統合 | × | × |
コネクテッドシート | × | × |
共有ドライブ | × | × |
データ分析レポート | × | × |
高度なエンタープライズ管理とカスタマイズ | × | × |
旧G Suite Businessと対応するGoogle Workspace の新プランの比較
旧G Suite Businessは、以下2つのプランが後続的な位置付けになります。
- Google Workspace Business Standard
- Google Workspace Business Plus
旧G Suite Business | Google Workspace Business Standard | Google Workspace Business Plus | |
---|---|---|---|
月額料金(1ユーザーあたり) | 1,360円 | 1,360円 | 2,040円 |
利用可能人数 | 無制限 | 299名 | 299名 |
技術サポート | 24時間365日 | 確認中 | 確認中 |
ストレージ容量 | 無制限 | 2TB | 5TB |
Google Vault | ○ | × | ○ |
Google Meet(ビデオ会議) | ○ | ○ | ○ |
ビデオ会議の最大参加人数 | 150名 | 150名 | 250名 |
Google Meetライブストリーミングの最大視聴人数 | × | × | × |
Google Meet録画機能 | × | ○ | ○ |
Gmail | ○ | ○ | ○ |
Googleカレンダー | ○ | ○ | ○ |
ドキュメント、スプレッドシート、スライド | ○ | ○ | ○ |
Google Chat | ○ | ○ | ○ |
Appsheet | × | × | × |
エンドポイント管理 | ○ | × | ○ |
デバイス管理記録 | ○ | × | ○ |
データリージョン | ○ | × | × |
データ損失防止(DLP) | × | × | × |
Cloud Search | ○ | ○ | ○ |
Gmailとサードパーティのストレージソリューション統合 | × | × | × |
コネクテッドシート | × | × | × |
共有ドライブ | ○ | ○ | ○ |
データ分析レポート | × | × | × |
高度なエンタープライズ管理とカスタマイズ | × | × | × |
旧G Suite Enterpriseと対応するGoogle Workspace の新プランの比較
旧G Suite Enterpriseは、以下3つのプランが後続的な位置付けになります。
- Google Workspace Enterprise Essentials
- Google Workspace Enterprise Standard
- Google Workspace Enterprise Plus
旧G Suite Enterprise | Google Workspace Enterprise Essentials | Google Workspace Enterprise Standard | Google Workspace Enterprise Plus | |
---|---|---|---|---|
月額料金(1ユーザーあたり) | 3,000円 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
利用可能人数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
技術サポート | 24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日 |
ストレージ容量 | 無制限 | 1TB | 5TB | 5TB |
Google Vault | ○ | × | ○ | ○ |
Google Meet(ビデオ会議) | ○ | ○ | ○ | ○ |
ビデオ会議の最大参加人数 | 250名 | 150名 | 250名 | 250名 |
Google Meetライブストリーミングの最大視聴人数 | 10万人 | 1万人 | 10万人 | 10万人 |
Google Meet録画機能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Gmail | ○ | × | ○ | ○ |
Googleカレンダー | ○ | ○ | ○ | ○ |
ドキュメント、スプレッドシート、スライド | ○ | ○ | ○ | ○ |
Google Chat | ○ | ○ | ○ | ○ |
Appsheet | × | × | × | ○ |
エンドポイント管理 | ○ | × | ○ | ○ |
デバイス管理記録 | ○ | ○ | ○ | ○ |
データリージョン | ○ | ○ | ○ | ○ |
データ損失防止(DLP) | ○ | × | ○ | ○ |
Cloud Search | ○ | ○ | ○ | ○ |
Gmailとサードパーティのストレージソリューション統合 | ○ | × | × | ○ |
コネクテッドシート | ○ | × | × | ○ |
共有ドライブ | ○ | ○ | ○ | ○ |
データ分析レポート | ○ | × | × | ○ |
高度なエンタープライズ管理とカスタマイズ | ○ | × | ○ | ○ |
従来のG SuiteとGoogle Workspaceの違い
最大利用人数の変更
これまで、G Suiteには利用人数の制限はありませんでしたが、今回のブランド変更で制限が設定されました。300名以上で利用したい場合は、Google WorkspaceのEnterpriseプランを選択する必要があります。
ストレージ容量の制限
G Suite Basicのストレージ容量は30GB、G Suite BusinessとG Suite Enterpriseは無制限でしたが、ブランド変更後の各プランにおけるストレージ容量は、Business Starterが30GB、Business Standardが2TB、Business Plusが5TBとなりました。
Enterprise Essentialsが1TB、Enterprise StandardとEnterprise Plusにおいては、ストレージ容量の制限はありません。
よりシームレスなアプリ間連携
Google Workspaceでは、チャットやメール、ビデオ会議の機能が1か所に集約されます。そのため、タブを切り替えることなく、一元的に操作することが可能です。
加えて、Gmail、カレンダー、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Meet、Chat 等のアイコンが一掃され、新しい4色のアイコンに切り変わります。これらの変更により、様々な機能をよりシームレスに活用することができるようになります。
チャットルームでのドキュメント共同編集
Google Workspaceでは、Google Chatのチャットルームにファイルやタスクの共有機能が追加されます。そのため、重要なドキュメントやToDoリストに1か所からアクセスすることが可能になり、より強力かつスピーディーなコラボレーションが実現します。
また、チャットルームが一層便利になるように、Gmailからドキュメントを開いたり、チームと共同編集したりできる機能を追加して、リアルタイムのコラボレーションを可能にしています。この変更により、ユーザーは作業中の画面を離れずにチームでの共同作業を行えるようになります。
Google Meet、Google Chatのセキュリティ強化
Google Workspaceでは、Google MeetおよびGoogle Chatのセキュリティが強化されます。
Google Meetにおいては、ノック制御やセーフティロックが採用されました。一度立ち退かされた参加者は、主催者がもう一度招待しないと会議に参加できなくなったり、主催者がどの参加者が会議でチャット・発表できるかを決定できるような機能が搭載されます。
また、Gmail内で構築された強力なフィッシング対策機能がGoogle Chatに拡張されます。例えば、Google Chatでユーザーがリンクをクリックすると、リアルタイムでスキャンされ、悪意のあるコンテンツが含まれていないかどうかをチェックします。万が一、リスクを感じ取った場合には速やかに報告がなされます。
既存のG Suite契約はどうなるのか?
G Suite Basic、Business、Enterpriseを利用中の場合
G Suite Basic、Business、またはEnterpriseを理容中の場合は、新プランへ移行するための時間・サポートがGoogleから提供されます。Googleから順次に管理者宛にメールが届きますので、そのメールにて、具体的な影響および詳細に関する連絡先をご確認ください。
G Suite Essentialsを利用中の場合
G Suite Essentialsは、Google Workspace Essentialsという名称に変わります。現時点では名称変更のみとなっており、その他の影響はないとされています。
G Suite for Educationを利用中の場合
当面の間、既存の G Suite for Educatoin に変更はありません。Gmail、Googleカレンダー、Googleドライブ、Google Meet、スプレッドシートなどの各種ツールは、G Suite for Educationを介して、引き続き利用することが可能です。
Google Workspace に関するFAQ
申し込む前に会社で Google Workspace を試せますか?
全てのプランに旧G Suite同様に 14 日間の無料試用が用意されております。
Google Workspace 申し込みには何が必要ですか?
従業員数が 300 未満の会社の場合は、Google公式ページにてオンラインで手続きして使い始めることができます。従業員数が 300 以上の会社の場合は、エンタープライズ プランの詳細については公式または、弊社トップゲートまでお問い合わせください。
お申し込みの方法及び手順は、基本的にG Suiteと変わりませんので、以下の記事をご参考ください。
G Suiteのお支払い方法は?トップゲートなら請求書払いが可能!
まとめ
Google Workspaceについて、ご理解いただけましたでしょうか。現時点では未確定の情報もありますが、G Suiteの基本サービスと大きな変更はなく、組織のコラボレーションをさらに活性化させるための機能が強化されました。
一方で、料金、最大利用人数、容量制限など、注意すべきポイントもいくつかあります。既存G Suiteユーザーには管理者宛にメールが届きますので、詳細はメール内容をご確認いただき、詳細を把握した上で、あなたに合わせた新プランを検討するようにしてください。
弊社トップゲートでは、 Google Cloud 、または Google Workspace 導入をご検討をされているお客様へ「Google Meet で無料個別相談会」を実施いたします。導入前に懸念点を解決したい方、そもそも導入した方がいいのかをお聞きしたい方はお気軽にお申し込みください!
(以下、参考文献)
https://cloud.google.com/blog/ja/products/workspace/introducing-google-workspace
https://workspace.google.co.jp/intl/ja/pricing.html
https://japan.googleblog.com/2020/10/Introducing-Google-Workspace-to-help-you-get-more-done.html
https://gsuiteupdates.googleblog.com/2020/10/introducing-google-workspace.html
https://cloud.google.com/blog/ja/products/g-suite/introducing-your-new-home-for-work-in-gsuite
https://edition.cnn.com/2020/10/06/business/g-suite-google-workspace/index.html