図解でわかる!SaaS、PaaS、IaaSの違いとクラウドサービスとの関係性について

図解でわかる!SaaS、PaaS、IaaSの違いとクラウドサービスとの関係性について

GCP

投稿日:2020/07/26 | 最終更新日:2020/09/29

クラウドサービスには、SaaS、PaaS、IaaSという3つの提供形態が存在します。クラウドを利用する時は、各提供形態の違いを理解し、自分のシステム要件に合致したサービスを選択する必要があります。この記事では各提供形態における言葉の定義と、その選定基準についてご紹介します。

クラウドとは?

そもそもクラウドとは、クラウドコンピューティングの略称で、「共有のコンピューティングリソースをどこからでも簡単に、必要に応じて、ネットワーク経由で利用することができるようにしたモデル」と定義されています。これはアメリカの米国国立標準技術研究所(NIST)により定義されたもので、「The NIST Definition of Cloud Computing」という文書の中で紹介されています。

つまり、クラウドとはサーバーやネットワーク、ストレージといったリソースを自分で所有するのではなく、クラウドを提供する事業者のデータセンター上にあるプールの中から割り当てられた分をネットワーク経由で利用するITの利用モデルであるということができます。

クラウドを利用することで、今までIT資産の調達にかかっていた時間を大幅に短縮することができ、市場の変化に迅速に対応することが可能となります。

レンタルサーバーとの違い

また、類似しているサービスとして、「レンタルサーバー」というサービスが存在します。レンタルサーバーはネットワーク経由で共有のサーバーを利用できるサービスです。そのため、サーバーに特化したクラウドサービスの1種であると言えます。

VPSとの違い

VPSサービスとは、Virtual Private Serverの頭文字で、仮想専用サーバーと訳されます。専用サーバーという文字が表しているように、仮想サーバーのゲストOSの管理者権限をユーザーが保有し、専用のサーバーとして利用することができます。そのため、カスタマイズ性の非常に高いレンタルサーバーのサービスです。

3つの提供形態

3つの提供形態
また、クラウドにはその責任分界点に応じて、3つの提供形態が存在します。そのそれぞれはSaaS、PaaS、IaaSと呼ばれており、こちらもNISTの同文書により定義されています。

それぞれの提供形態はクラウド事業者がどのレイヤーまで提供するかによって分類されています。クラウド事業者の責任範囲が少なくなるほどユーザーの管理部分が増え、その分カスタマイズ性が高くなります。つまり「運用管理や構築の負荷」と「構成の柔軟性」がトレードオフの関係となります。

そのため、クラウドを利用する際には自身がクラウドを利用する目的に合わせてどの提供形態が最適であるかを考慮し、選択する必要があります。

SaaSについて

ここからは各提供形態の定義について解説していきます。まずはSaaSです。

SaaSとは?

SaaS(Software as a Service)とは、ソフトウェアやアプリケーションの機能をサービスとしてネットワーク経由で利用するモデルです。例えばメールやコミュニケーションツール、資産管理や監視といったソフトウェアを、自身のサーバーリソースに導入するのではなく、ネットワーク経由でサービスプロバイダーから利用する形態を指しています。

SaaSを提供しているプロバイダーとしてはSalesforceが非常に有名です。Salesforceは20年以上に渡って顧客管理(CRM)ソリューションをクラウドサービスとして提供しており、SaaSベンダーとして非常に大きなシェアを誇っています。

SaaSの特徴と選定基準

SaaS責任範囲
SaaSでは、ユーザーはサービスをWebブラウザやプログラミングインターフェースを通してアクセスすることで利用します。その際に、サーバーやストレージなどの構築や運用管理をする必要はありません。

責任範囲として、クラウド事業者はアプリケーションを含めた全てのレイヤーを管理します。基本的にユーザーはアプリケーション内部のユーザー固有の設定を変更することはできますが、それ以外の変更は許されていません。そのため、使いたい機能が明確であり、そのサービス内の機能で要件が充足する場合にSaaSの利用を検討すると良いでしょう。

Googleが提供しているSaaSサービス

Googleも大手のSaaS提供ベンダーです。数多くの有名なSaaSサービスを提供しており、無償で提供されているサービスも少なくありません。

例えばGmail、Googleドライブ、Google Meet、Googleカレンダー、GoogleドキュメントなどがSaaSサービスとして挙げられます。また、GoogleマップやGoogle検索などもGoogleのデータセンターにあるインフラストラクチャ上に構成されており、SaaSサービスであるということができます。

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PaaSについて

PaaSについて
次に、PaaSの定義についてご紹介します。

PaaSとは?

PaaS(Platform as a Service)とは、アプリケーション開発に必要な実行環境を利用するモデルです。アプリケーションのコードを実行するのに必要な言語のランタイムや、データベースなどのミドルウェアをサービスとして提供し、開発者はコードを記述することに専念することが可能です。

PaaSには、HerokuやAWS Elastic Beanstalk、Azure App Serviceのようにクラウド上のマネージドサービスとして提供されているものがある一方、Cloud FoundryやOpenShiftといった、インフラ環境上に構築して利用するオープンソースベースのサービスもあり、提供形態は様々です。

PaaSの特徴と選定基準

PaaS責任範囲
PaaSでは、アプリケーション開発に必要な環境はすでに用意されており、開発者はミドルウェアの運用管理を行う必要がありません。また、データ分析や人工知能、IoTなどといったクラウドサービスならではの機能をアプリケーションに簡単に組み込むことができるのも特徴の1つです。

しかし、マネージドサービスである以上は言語のランタイムや利用できるリソースに制限がある場合があります。開発環境を迅速に構築し、運用負荷を軽減したい場合に利用すると良いでしょう。

Googleが提供しているPaaSサービス

GoogleではGoogle App Engine(GAE)というPaaSサービスを提供しています。GAEはサーバーレスのアプリケーション実行環境であり、インフラ部分に関してはGoogleが管理するため、運用管理の負荷を軽減することができます。また、アプリケーションの負荷に応じてオートスケールが行われるため、需要予測をする必要がないことも大きな特徴の1つです。

【Googleが提供する PaaSサービスに関する記事】
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【トップゲート主催】ゲーム業界様向けGCP活用のポイント 〜Google App Engine編〜

IaaSについて

IaaSについて
最後に、IaaSについてご紹介します。

IaaSとは?

IaaS(Infrastructure as a Service)とは、CPU、メモリ、ストレージやネットワークといったコンピュートリソースを提供するモデルです。ユーザーはリソース構成を自由に選択して利用することができ、そのリソース上に任意のアプリケーションを構築することが可能です。

IaaSサービスは2006年にAWSによってAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)の提供が開始されました。これにより自社データセンターのサーバー台数を削減する方法として、仮想化による集約ではなく、クラウドサービスの利用が検討されるように市場が変化していきました。

IaaSの特徴と選定基準

IaaS責任範囲
IaaSは非常にカスタマイズ性が高く、柔軟に構成を作成することが可能です。その分ユーザーの管理範囲は多く、運用の負荷がSaaSやPaaSに比べて高くなります。

サービス提供の迅速性やリソースの負荷に対する柔軟性といったクラウドのメリットを享受しつつもシステムとしてのカスタマイズ性を確保したいときにIaaSの利用を検討すると良いでしょう。

Googleが提供しているIaaSサービス

GoogleではGoogle Compute Engine(GCE)というIaaSサービスを提供しています。ライブマイグレーションやオートスケールなど、クラウドならではの機能と容易に連携することが可能であり、自社のデータセンターでは実現するのが困難な可用性の高い環境を安価に利用することができます。

【Googleが提供する IaaSサービスに関する記事】
【GCP入門編・第3回】難しくない! Google Compute Engine (GCE) でのインスタンス起動方法!

まとめ

この記事では、クラウドの3つの提供形態であるSaaS、PaaS、IaaSについて解説し、それぞれの利用指針をご紹介しました。クラウドサービスには数多くのサービスが存在し、その責任範囲や運用管理の範囲が異なります。自身のシステムに最適な提供形態を理解して活用することが重要となります。

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